【一本目の単焦点の選び方】50mmと35mm初心者の単焦点入門はどっちがいい??

初めての単焦点レンズの選び方 カメラ

カメラ初心者の方がキットレンズの次に購入を検討することが多い単焦点レンズ。

人気の焦点距離に50mmと35mmがありますが、結局どちらがいいのでしょうか?

人の視野に近い35mmの方が手軽に始められるよ!

構図の感覚を磨くなら50mmでスタートでしょ!

いろんな意見があるので、どちらにするか迷いますよね。

実はこの問いへの回答は、撮りたいシチュエーションやものによって違うと思います。

僕は「子どもとの生活をガジェットで楽しく」というテーマで記事を書いているので、

家族や子どもとの思い出を記録するという目的に、どっちが適しているかを解説したいと思います。

ちなみに、フルサイズ用レンズの遍歴はこんな感じ。

今はRF16mmでムービーを撮るのにハマっています!!

私のフルサイズレンズ遍歴
  • EOS PR+RF24−105 F4−7.1のレンズキットを購入

    CANONのAPS-C機を卒業しフルサイズデビュー!
    ただ、キットレンズの写りには少し「…?」という感じでした。

  • RF50mm F1.8 IS STMを購入

    念願の単焦点!撒き餌レンズ!
    発売日に届くように予約購入するほど楽しみ。
    フルサイズ×単焦点レンズのボケに驚きました。

    〜しばらくはRF50mmで撮影〜

  • RF35mm F1.8 MACRO IS STMを購入

    子どもの誕生をきっかけに、
    ハーフマクロ機能のあるRF35mmを購入。

    〜ここからほとんど35mm一本で撮影〜

  • RF16mm F2.8 IS STMを購入

    安価な単焦点はとりあえず買わないと!と思考停止で購入。
    超広角は初めてなので、試行錯誤しながら挑戦中。

結論:35mmがオススメ

上の遍歴の通り、僕はこれまで50mmと35mmの単焦点レンズを使用してきました。

そんな僕が、「家族や恋人など身近な関係の相手を被写体に撮影したい」という方にオススメするのは35mmの単焦点です。

理由は次の3つです。

  1. 被写体との距離感
  2. 背景の思い出が残せる
  3. 35mmは寄れる

それぞれについて、詳しく解説していきます。

35mmをオススメする3つの理由

①被写体との距離感

身近な人の撮影に重要なのは、ふとした表情やその場の雰囲気を写すことだと思います。

そのためには、被写体との距離感が重要になります。

下の写真をご覧ください。

RF 35mm F1.8作例1
RF 35mmで撮影。


父と立ち話をしながらRF35mmのレンズで撮影した写真です。

被写体から1.5〜2mくらいの距離で撮ったのですが、ここまで広く写ります。

続いて、RF50mmで撮影した下の写真をご覧ください。

RF50mm F1.8 作例1
息子が生まれる前に撮影したマタニティフォト

こちらは50mmなので画角が少し狭く、妻から3〜4m離れて撮影しました。

どちらも上半身を中心に画角に収めていますが、被写体との距離が違います。

使用レンズ被写体との距離
1枚目RF35mm F1.8 MACRO IS STM1.5〜2m
2枚目RF50mm F1.8 IS STM3〜4m

この「被写体との距離」が大きなポイントです。

立っている位置でカメラを構えるのと撮影のために2歩3歩下がるのとでは、被写体の意識やシャッターを切るまでの時間が全然変わってきますよね。

自然な表情や仕草を撮りたいのであれば、被写体に構えさせないということが重要です。

35mmであれば、近い距離からでも自然に広く写すことができるのでオススメです。

②背景の思い出を残せる

RF 35mm F1.8作例2

写真の上達のコツの一つとして背景をうまく整理することが挙げられます。

ポートレートなど被写体を強調させたい場面では、望遠域を使って背景を整理することが多いですよね。

ただ「身近な人を撮影して思い出を残す」という目的だと、背景を整理しすぎるのはもったいないです。

ふと小さいころの写真を見たときに、懐かしみを感じたことはありませんか?

きっと昔遊んでいたおもちゃや背景の雰囲気が味を出してくれていると思います。

背景を排除したりボケさせてごまかすのではなく、あえて背景込みで思い出を残すというのがオススメです!

RF 35mm F1.8作例3
整った写真ではないですが、実家の雰囲気も思い出に残せます。

35mmという画角は広角〜標準の域なので、背景の整理というのに最適なレンズではありません。

ただ逆に、雰囲気をそのまま残すという意味ではとても使いやすい画角だと言えます。

③35mmは寄れる

RF 35mm F1.8 作例4
RF 35mmで撮影。

35mmの画角のレンズは、50mmの単焦点より比較的寄れるレンズが多いです。

Canon、SONY、Nikonのお手頃なF1.8のレンズでそれぞれ最大撮影倍率を比較してみました。

 35mm F1.8  50mm F1.8
Canon(RFマウント)0.5倍0.25倍
SONY(Eマウント)0.24倍0.14倍
Nikon(Zマウント)0.19倍0.15倍
メーカーごとの最大撮影倍率の違い

Nikonについては差がわずかですが、各メーカーで35mmの方が寄れることがわかります。

「寄れる」とは?

レンズの最大撮影倍率が大きいこと。
小さなものにも近寄ってピントが合わせられ、大きく写すことができます。

被写体に寄れるというだけで撮影の幅はグッと広がるので、「寄れるレンズ」はオススメです。

逆に50mmが向いているシチュエーションは?

RF50mm F1.8作例2
RF50mm F1.8で撮影。

ここまでは「身近な人を撮影する」という目的で35mmをオススメしてきました。

逆に50mmが向いているシチュエーションはどんなものがあるでしょうか?

僕が考える50mm向けを使いたいシチュエーションは次の通りです。

・人物をポートレートっぽく撮影したいとき
・より大きなボケ感を楽しみたいとき
・スナップ写真を作品として残したいとき

50mmは画角が少し狭い分、被写体・背景を選択する必要があります。

そのため、作品としての写真が上達しやすいと言われています。

見たままの景色から「自分の好きなように切り取って写真を撮る」という感覚を覚えられると思います。

こちらも各メーカー手頃でいいレンズが揃っているので、目的に合う方は是非試してみてください!

35mmをオススメする理由まとめ

今回は50mmと35mmの2つの焦点距離を比較して、次の3つの理由で35mmの画角をオススメしてきました。

  • 被写体との距離感
  • 背景の思い出を残せる
  • 35mmは寄れる

僕自身、愛用のEOS RPにはRF35mmがつきっぱなしで、
「身近な人を撮る」というテーマであれば35mmは最適な画角だと日々痛感しています。

皆様も是非35mm単焦点を使って、大切な人との思い出をたくさん残してください。

また、RF35mm F1.8のオススメ記事もあります。

作例も多く載せているので、是非興味のある方はご覧ください。

それでは、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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